君だけに夢をもう一度 １５の心

次の日の昼休み。
正和、竹中、真紀子、三人は誰もいない音楽教室へクラス担任に呼び出された。

呼び出された原因はわかっていた。
昨日の放課後の件だった。

正和と竹中が隣同士に座ると、真紀子は二人とは離れて座った。
今朝から、真紀子は二人を無視している。

「なんで、私までが呼び出されなくちゃいけないの・・・・・・」
真紀子が、独り言のように言った。

「おまえが勝手に帰るからだ」
竹中が真紀子の顔を見て言った。

「帰るような原因を作ったのは、誰なの・・・・・・」
真紀子は二人を睨むように言った。

「おまえな！！　」
竹中が怒って立ち上がった。

「おい、やめろ！！　」
正和が二人の言い合いを引き止めた。

竹中と真紀子との仲が悪いのは、３ヶ月前からだった。