俺様サッカー王子×野球少女=青春
『すいませーん』




あたしは部室のドアをノックした。



「あっ?」



面倒くさそうに部室から出てきた部員は甘いマスクの少年だった。



「マネージャーなら間に合ってるよ」



『いぇ、マネージャーじゃなくって野球部に入って野球がしたいんです』



「あっはははは。
君、面白い冗談を言うね。だいたい、野球やった事あるの?」


『野球部に入っていた事はありませんが、
お兄ちゃんに野球を教えてもらった事はありますよ』



「ふん。
やっぱり、そのレベルか。話にならないな。
ちなみにそのお兄ちゃんってのは野球は上手いの?」



『はい。上手いと思いますよ。
大友宗林さんです』



「えっ……
あ、あの大友先輩の妹!?」
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