もう一度名前を呼んでほしい
「愛美!」

「知っている人?」

「………知らない。」
えっ…知らないってどういうこと?

私は持っていたタオルを先生に投げつけた。

「2年以上連絡が付かなくて、やっと会えたら私のことは忘れたみたいな顔して、挙げ句の果てには砂矢と付き合っちゃって!!私の時間返してよ…3年間、先生だけを想って、2年間先生だけを待って、こんなことなら美波の言うとおり新しい恋へ進んでれば良かったよ!!」

勢いよく扉を閉め、外へ出た。
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