もう一度名前を呼んでほしい
先生の記憶が無いことを知った私は息が出来ないほど泣いた。

布団の中でおばあちゃんに聞こえないように泣いた。

でも、多分おばあちゃんは知っていたと思う。そこで何も言わないのはおばあちゃんの優しさだと思う。





次の日。
お母さんに電話して「もう少しおばあちゃんといたいから休学したい」と言い、手続きをしてもらった。

そして、砂矢に会いに行った。
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