もう一度名前を呼んでほしい
「私もずっと好きだった。」

「??!」

「私の姉は立末愛美。馨の元カノ。」

「……マナミさん…」

「姉が馨と付き合っているときから私は馨が好きだったの!!やっと、パパたちのせいで2人が別れて、私は馨に告白できると思ったのに…なのに…何年か経って再会した馨は…あんたと付き合ってて…。」

「それだから…」

「だから、壊してやろうと思った!!」
私の言葉に被せて砂矢は怒鳴った。


「全て、全て壊してやろうと思ったのよ。私の方が何年も馨を想ってきたのに…なんで……なんで…後から入ってきたあんたとくっついてんの?怒りで自分が狂いそうになった……。」

言葉を失った。
なんて、砂矢に声を掛けていいのか分かんなかった。
< 90 / 101 >

この作品をシェア

pagetop