タイムリミット
私がそう言うと、
准兄はえっ?という顔になった。
「准兄…手紙読んだよ?私も傍に居たかった。でもね?私は准兄が私のこと思い出してくれれば私は近くにいるから」
そう。いつも傍にいる。
准兄の心の中にいつも。
「遥…」
「准兄?だから…精一杯生きて?私の分まで。私は准兄がもう一度ここに来るの待ってるから。私は…いつも傍にいるから」
傍に…いるから。
待ってるから。
だから、准兄は一生懸命生きて。
私の分まで。
そして、また、笑顔で誰かを愛して。
「ありがとう。遥」