5センチ。



 「すっ…鈴木さん?」



 不思議そうに俺を見つめるけど…名前が違うし。



 「…違う。住谷、ス・ミ・ヤ。」



 名前を訂正すれば“そうでした!”と言って笑っている。


 呑気に笑う陽菜を見て、俺は自然とため息がでた。


 今日に限って朝から疲れる。


 そんな事を思っていると…。


< 38 / 112 >

この作品をシェア

pagetop