5センチ。



 小さな身長に満面の笑みを浮かべる陽菜。


 誰にでも向ける笑みを、俺だけに向けて欲しいと思ってしまう。


 “俺…重傷だな”と思っていると遠くから聞こえる声ーー。


 その声の主は陽菜の側に来た。


 陽菜の側に来た女の子。


 その子を見て派手な子だと思った。


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