坂口美里とガルダスト


「あの、私……。」


 テーブルマナーとか、色々知らないのですが……と言おうとして。


「テーブルマナーが心配?」


 カオリが先読みしたので、全力で頭を縦にふる。


「気にすることないのよ。食事は楽しむところなんだから。マナーなんて気にしなくても、それより、アナタの世界の話を聞かせてちょうだい。」


 机にひじをつけて笑顔を向けるカオリ。


 兄貴ならば、絶対にやらないような仕草だったため、思わず噴出しそうになってしまう。


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