坂口美里とガルダスト


 ちなみにこれで、私の今年のお年玉、貯金額は全て消え去った。


 これで、ガルダストが動かなかったら、このビール製造会社に脅迫文を送りつけてやろう。


「そ、そうか?まぁいいけど、あ、ちょっと待ってな。今親父呼んでくるから。親父~配達頼む!」


 裏手に向かって大声を上げる隆。


 さすがに、お父さんまで繰り出すことになると、多少、申し訳ない気持ちになる。


 仕事中なのに、私の我が侭で中断させてしまうのだから。


< 140 / 178 >

この作品をシェア

pagetop