坂口美里とガルダスト
9.ビールとガルダスト
「さぁ、もうじき到着です。お嬢様がお待ちですよ。」
そんな緊張した時間を過ごすこと数分間。
ベンツはようやく、カオリの家に辿りつく。
爺やに言われて、再び窓の外を眺めると、昨日と同じような広場が見えており、真っ赤なカオリ専用ガルダストが見ることができた。
ガルダストの隣には、空港でよく見かける、移動式巨大階段を見ることができる。
きっと、アレでガルダストの頭や肩に上ったりするのだろう。
……目的は分からないけど。