坂口美里とガルダスト


「作戦は、以上。完璧だ。」


 紙に書いた『極秘作戦』の文書を読みながら、私は汗をぬぐう。


 気分は、すっかり少年探偵団。


 ちなみに、紙とペンは、カオリのガルダストの中に入っていたものを使用した。


 車の中に色んなものを置きっぱなしにいる人間は、たくさんいるってことは、知っていたけど、まさか、カオリがそういう人間だったとは、ちょっとした驚きだ。


「ねぇ、美里。思ったんだけど、私も美里の世界で買い物をしてみたいわ。」


 作戦会議が終わった後、カオリが突然申し出る。


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