坂口美里とガルダスト

「え?ああ、さすが美里ちゃん、覚えていたのか。そういえば睦月くんが小さかった頃、お婆さんにそんなあだ名つけたんだっけ?あの頃の美里ちゃん、その話を本当に信じてかわいかったなぁ。」


 あごに手を当てながら、思いっきり昔を思い出に浸るおじさんはとりあえず無視だ。


「オジサン、この蛍光灯の使い方教えて。そして、私、これ買うよ!」


 興奮から早口でまくし立てる。少し、最後のほうは噛んでしまった。


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