坂口美里とガルダスト
「ありがとう。後、ついでに、そのボール型ロボットもちょうだい。」
「ハイハイ。俺の発明はついでか?まぁいいや。500円だ。」
残り財産をおじさんが最初に見せてくれたボール型ロボットにつぎ込み、私は隆が持っている紙袋に詰め込む。
しかし蛍光灯だけは別だ。
私がしっかり持たねば。
「それじゃあ、ありがとう。またね松本おじさん。」
私たちは、手を振ってその場を後にした。
おじさんは、相変わらず私たちが見えなくなるまでにこやかな笑顔で手を振ってくれた。
その後、私たちは噴水の前で行われている大道芸を少し見てから、帰路に着く。
時刻はお昼も回って、3時ぐらいになっていた。