坂口美里とガルダスト
3.扉
帰りのときは、自転車は荷物運び専用機。
徒歩になるのは、いつの間にか二人の間で出来上がったルール。
もちろん、自転車を引くのは隆の役目だけど。
「それにしても美里、そんな蛍光灯本当に何に使うんだ?」
「何が?」
「まさか、魔法なんて本当に信じているわけじゃないだろうな?」
まぁ、確かにそれは半信半疑であるところが正直なところだが。
「隆こそ、科学では証明できないことは、信じられないとでも言う気?」
「まぁ、そういうわけじゃないけど、とりあえず、その蛍光灯が魔法の国への入り口って言うのは、いくらなんでも無理あるだろう?」
「そうかな?」
「そうだよ。」