坂口美里とガルダスト
「はぁ~。」
そこまで考えて、大きくため息が漏れる。
私だって馬鹿じゃない。もう15歳にもなれば現実と妄想の区別ぐらい、嫌というぐらいついている。
ガルダストなんて、アニメの中の産物。現実に作れるはずがない。
「やっぱり、ロボコンとかで作るにしても、ガルダストには、程遠いよなぁ。」
全国高校ロボットコンテストが、私の理想の中では一番近いものではあるのだが、やっぱり何か違う。
それでも、本当に進学校の神谷大学付属高校に行って、やりたくない勉強を三年間続けるよりは、ずっとマシなのかもしれないが。