坂口美里とガルダスト

「はぁ~。」


 そこまで考えて、大きくため息が漏れる。


 私だって馬鹿じゃない。もう15歳にもなれば現実と妄想の区別ぐらい、嫌というぐらいついている。


 ガルダストなんて、アニメの中の産物。現実に作れるはずがない。


「やっぱり、ロボコンとかで作るにしても、ガルダストには、程遠いよなぁ。」


 全国高校ロボットコンテストが、私の理想の中では一番近いものではあるのだが、やっぱり何か違う。


 それでも、本当に進学校の神谷大学付属高校に行って、やりたくない勉強を三年間続けるよりは、ずっとマシなのかもしれないが。


< 4 / 178 >

この作品をシェア

pagetop