坂口美里とガルダスト

「ここは?」


 口にしたところで、分かるはずもない。


 とりあえず、外の空間みたいなので手に持っていたブーツを履く。


 そして、立ち上がりあたりを見回す。


 最初に発見するのは、入り口に使った蛍光灯。


「これが、なければ帰れないものね。」


 私は、とりあえず蛍光灯を左手に持って歩き始める。


 緑の木々、生い茂る草花。どこにでもあるような風景。


 おそらく、ここは魔女の森。


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