坂口美里とガルダスト

「へ?」


 予想外の展開にスットンキョンな声が漏れる。


 アスファルトで舗装された道路。ご丁寧に歩道と車道まで別れている。


 車だってきちんとタイヤ付きで走っているし、これといった変わったデザインでもない。


 歩道を往来する人たちも、これといったおかしな格好とはいえない。


 スーツ姿に、制服姿、もちろん私服の人も、ちゃんといる。


 遠くには鉄道が走っていて、そこに電車が走っているのが見えた。


 ガラス張りの高層ビルが立ち並んでいるところから、自分たちが住んでいるところより圧倒的に都会だが、それでも、魔女の国としてこれはない。


< 51 / 178 >

この作品をシェア

pagetop