坂口美里とガルダスト
「へ?」
予想外の展開にスットンキョンな声が漏れる。
アスファルトで舗装された道路。ご丁寧に歩道と車道まで別れている。
車だってきちんとタイヤ付きで走っているし、これといった変わったデザインでもない。
歩道を往来する人たちも、これといったおかしな格好とはいえない。
スーツ姿に、制服姿、もちろん私服の人も、ちゃんといる。
遠くには鉄道が走っていて、そこに電車が走っているのが見えた。
ガラス張りの高層ビルが立ち並んでいるところから、自分たちが住んでいるところより圧倒的に都会だが、それでも、魔女の国としてこれはない。