坂口美里とガルダスト

「はぁ。」


 つい、ため息が漏れた。


 散策しようと思ったが、どうも期待はずれな世界に対してのショックが大きかったのか、ここにきてフリマに行っていた疲れがここに来て、ドッと出てくる。


 もしかして、これは異世界の扉なんかではなく、ただの移動装置だったのかもしれない。


 もちろん、それだけでも十分凄いのだけど、夢溢れる異世界を想像していた私には、あまりにショックな出来事だったのだ。


 散策は明日からにして、今日はおとなしく家に帰ろうかな。


 そう考え、私が再び公園に足を向けた瞬間。


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