坂口美里とガルダスト

「ガルダストだよ!ガルダスト!さすが魔女の国!すごい!すごいよ!」


 興奮から思わず声が出た。


 ガルダストはビルのはるか上空を交錯するように飛ぶと、一番大きなビルを飛び越え、着地する。


 いや、正確にはそこから見えなくなったのだが、着地したに間違いない。


 私はビルの合間を起用にぬぐって向こう側に出ると、予想通り、ガルダストが直立不動しているのが見えた。


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