坂口美里とガルダスト

「きょ、許可書ですか?」


 当然、持っているはずもない。


「ハイ。お持ちでなければ、申し訳ありませんが立ち去っていただかないと。」


「ここから見ているだけではダメなんですか?」


 身を乗り出して、懇願してみる。


 ここからでもかまわない。とにかくガルダストのパイロットを見てみたい。


 せっかく魔女の国へ来て、ガルダストが目の前にあるのに、誰がここで引き返して帰ることができるものか。


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