坂口美里とガルダスト
「え?ええ、まぁ……。」
「そんなに、珍しいものかしらね?確かに最近ではあまり見かけなくなっちゃったものだけど、一昔前までは、このあたりでもたくさん飛んでいたじゃない?」
感慨深そうにつぶやく女性パイロット。
その言い草に、私の好奇心メーターが過去最高値を振り切って、さらにその上まで、舞い上がる。
「たくさんあるんですか?このマシーンが!?」
警備員に取り押さえられながらも、身を乗り出して声を張り上げる。
もし、それが本当の話だとしたら、まさにここは夢のような国だ。