坂口美里とガルダスト
「あ、アナタ大丈夫?一度、病院で見てもらった方がいいんじゃない?」
「え、あぁ、どうやら、先ほど頭を強く打ったみたいで、記憶が混乱しているんですよ。」
ありえないウソも、この場では本当にもなる。
確かに、今の私はショックで、記憶が混乱しそうだ。
「そ、そうなの?」
女性パイロットは、ものすごく顔をいぶかしめてから
「鉄人機は第5階級以上、つまり貴族階級の間で一昔前まで流行った娯楽道具よ。この巨体な身体でダンスをしたり、スポーツをすることはセレブの間では高級思考の遊びの1つとして3年前までは一家に一台はあるぐらいの、流行遊具だったのよ。」
女性パイロットは、何がおかしいのと言わんばかりの声で答える。