坂口美里とガルダスト


 そ、そんな……。


「だ、だったら、戦争は?悪の組織の対向方法は?こんなマシーンを民間レベルに置いて、凶悪犯罪は横行しないの!?」


 もう、敬語も崩れ去ってしまう。


 それだけ、ガルダストが民間レベルでの娯楽道具になってしまうのが、ショックなことだったのだ。


「な、何を言っているのアナタ?戦争には戦車や戦闘機があるし、悪の組織も、凶悪犯罪も警察官の仕事でしょ?彼らには特別な武器と、それに耐えうるだけの訓練がされているじゃない?どうして、セレブの遊具が必要になってくるの?」


 そうだ、まさにそのとおりだ。


 どこぞの頭デッカチの自称理論家(バカ隆)が言っていた。


 本当に兵器というものを効率的に考えたとき、どう考えても人型兵器は非効率だと……。


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