坂口美里とガルダスト

「まぁ、いいわ。せっかくだから食事しましょう。もう夕飯の時間よ。まさか、ここまできて断らないわよね?」


 そりゃ、先に喜んだのはこっちなのだ。


 断るはずもない。


「え?ええ、もちろん。」


「だったら、さっそく行きましょう!さあ、中に入ってちょうだい。」


 ずっと、離さないままだった手をひっぱり、カオリは私を広場内に招き入れた。


 そういえば、先ほどの警備員と思えた人は、ここは私有地だと言っていた。


 と、言うことは、私が広場だと思っていた場所は、カオリ家の庭!?


 私は思わず足をすごめてしまう。


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