雲間のレゾンデートル
振り返ったあたしを見て隆ちゃんもなんだか驚いてるみたい。
少し息を飲んで…なんだろう、戸惑ったような、困ったような顔をした。
「あ、ごめん…お風呂――」
「吃驚しました、本当に真咲お嬢さんがいらっしゃるのかと…」
言ってあたしの斜め後ろ、――仏壇に飾られた遺影に隆ちゃんの視線が行ったのに気付いてしまう。
ああ、無駄に視力がイイと嫌なとこまで見えちゃうなぁ。
本当に一瞬の事だけど確実に隆ちゃんの視線はあたしでなく『おかーさん』へと向いてた。
そしてすぐにあたしへと視線を戻す。
少し息を飲んで…なんだろう、戸惑ったような、困ったような顔をした。
「あ、ごめん…お風呂――」
「吃驚しました、本当に真咲お嬢さんがいらっしゃるのかと…」
言ってあたしの斜め後ろ、――仏壇に飾られた遺影に隆ちゃんの視線が行ったのに気付いてしまう。
ああ、無駄に視力がイイと嫌なとこまで見えちゃうなぁ。
本当に一瞬の事だけど確実に隆ちゃんの視線はあたしでなく『おかーさん』へと向いてた。
そしてすぐにあたしへと視線を戻す。