スカイブルーの空の下





そこから龍からの返事はなく、
しゃべることもなかった。



これで良い。
アタシは、1人で良い。
ひーちゃんにも瑛斗にも龍にも……
もう迷惑はかけたくない。




学校で1人でいるアタシを見て、山ちゃんから呼び出されることが多くなった。




「酒井~、最近お前大丈夫か?」




「大丈夫だって!!」




「何かあるなら言えよー。大事な時期なんだからな?」




「はいはいーっ!!!」




山ちゃんは何でもお見通しだ。
でも山ちゃん。
今回だけは、言えないよ。
ごめんね。




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