スカイブルーの空の下
徒歩で40分。
学校へ来るまでに疲れる………
門をくぐり、昇降口で靴を履き替える。
「ねぇ、帰り教室まで迎えに来てね?」
すっごい甘ったるい声が聞こえて、少しやる気をなくす。
眉間のシワを直しながら、階段の方へ進んで行く。
「悪い。今日は無理だ。」
聞き覚えのある声に反応して、顔を横へ向けると2年の靴箱のところにその声の持ち主がいた。
「…………っ!!」
「瑛斗~?他の人なんて見ないでよぉ」
瑛斗の首に手を回した女の子は、また別の子。
ため息が出そうになるのを、何とか抑えて足早に階段を上り、教室に行く。