スカイブルーの空の下
「ムカつくとかは置いといてさ…、クラスのみんなで行きたいから……」
「今更、俺がわざわざ行く必要もないだろ。」
「今更じゃないよ」
ほら、またこの寂しそうな顔。
オレンジ色に照らされた顔が、切なかった。
一度、屋上のコンクリートに目を落として、また空を見上げた橘くん。
「俺が行って、得でもあんのかよ?めんどくせーからヤダ。」
「来て!!クラス委員長の命令だからね!」
クラスの人があんな風に言ったから、どうしても来てもらいたくなる。