スカイブルーの空の下
「久しぶり……だね、」
「瑛斗、待ってんの?」
気まずくて、上手くしゃべれないアタシとは反対に淡々と話すひーちゃん。
「え、まあ……そうかな。」
「……俺は、瑛斗には叶わない?」
完全にオレンジ色に染まった教室が、何とも言えない雰囲気にしていて。
「……ごめん」
「ダメか……?」
「……ひーちゃんのこと嫌いじゃないよ。
むしろ、好きだよ。でもね、ひーちゃんとはやっぱり一番近い友達でいたくて。
ひーちゃんがいたから今のアタシがいると思うし、感謝してる。
これからも今までみたいな関係でいたい……」
「そんなに瑛斗が好きか?」
チラッと見たひーちゃんの表情が切なくて、涙が溢れてきた。