スカイブルーの空の下
それからしばらく涙は止まらなくて。
やっと止まった頃には、もう夕日は完全に沈んでいた。
外に目をやると、運動部は片付け中。
そろそろ学校の門も閉まる。
これ以上待ってても、来ないかな…
教室のドアを開けて、外に踏み出そうとしたら、目の前が暗くなった。
「遅くなって悪い」
上から降ってきた言葉に顔を上げると、瑛斗がいて。
息が止まったような感覚に陥った。
やっと息が出来た頃には、涙がこぼれ落ちてて。
「ごめんな」
瑛斗がこぼれ落ちる涙を拭ってくれた。
と、思ったら手を引かれて、歩き始めていた。