スカイブルーの空の下




「あの後、ひかるとちゃんと話した」




「ひーちゃんと?」




「あぁ。だから迎えに行くの遅くなった」



悪い、って付け足した瑛斗は少し、切ない表情を見せた。




「ごめん。いっぱい泣かせて……
ひかるに最低だ、って言われたよ。最低な男を待っててくれてありがとな」




苦笑いしたあとに、アタシの頭を自分の胸に強く押し付けた瑛斗は、それ以上何も話そうとしなかった。





「瑛斗は、最低なんかじゃないよ」




「あんなとこ見せたのに……?」



瑛斗は一度、天井を仰いで、目線を下に落とした。



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