スカイブルーの空の下
「龍から、聞いたよ。全部」
そう言うと瑛斗は眉間にシワを寄せた。
「言ってくれれば良かったのに……。」
「……美愛?」
「…家族のこととか、女の子のこととか……」
「龍、あいつ……」
「怒らないであげて?
龍に聞かなかったら、アタシきっと、今日瑛斗のこと待ってなかった」
瑛斗を見ると、視線を下へそらした。
「言ってくれれば、良かったのに……」
「好きでもない女、何人も抱いてた、なんて言えるかよ……」
ため息を吐いて、苦笑いした瑛斗。
「気持ちは分からないこと、ないから…」