スカイブルーの空の下




アタシを更に引き寄せた瑛斗が泣きそうな表情をしていて、抱きしめたい衝動に駆られた。





「……俺が中学卒業した時に親が離婚したんだ」


瑛斗の声は、少し掠れて、震えていた。



そのあと、ゆっくりと話してくれた。



お父さんもお母さんも、離婚してすぐに愛人の所へ行ってしまった。


お兄さんがいたらしく、
瑛斗とはとても仲が良くて、
瑛斗はお兄さんと2人で暮らすつもりでいたらしい。



でも、お兄さんは彼女さんと結婚して。
しかも彼女は身ごもってたらしく、この家から出て行けと言われたそうで。


一番、信じていたお兄さんだっただけにショックが大きかったって。



< 154 / 239 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop