スカイブルーの空の下
胸が締め付けられて、アタシまで泣きそうになった。
「美愛のことはずっと前から知ってた。
いつも屋上来てたから。
俺、美愛が屋上来る度に隠れてたんだ。
いっつも寂しそうな顔してた」
「……そう、だったの?」
瑛斗に見られてたなんて、思いもしなかった。
「酒井美愛って噂とは全然違う奴じゃんって思った」
「その時、アタシは橘瑛斗に会いたいって思ってたよ。」
「クラス同じってのは知ってた。
お前が毎日俺を呼びに来るようになった時には、もう酒井美愛に惚れてた」
クシャッと笑った瑛斗の胸に顔を埋めれば、苦しいくらいに抱きしめられた。