スカイブルーの空の下




「瑛斗に、言ってたの?」



「あと決まってないのは美愛だけだなーって。進路のことになると美愛はすごく嫌そうな顔するんだ、って。」




「そうかな…?別にそんなつもりないけど。」




「何かあったのか?」



「何もないよ?」




「美愛?」



向かい合わせに座らされ、真っ直ぐ見つめられると泣きそうになった。




「龍と話してるの聞いたの……ごめんなさい」



「……進路のことか?」


アタシの髪をすくい上げ、耳にかけながら聞いてくる。



コクリと頷いて、瑛斗を見つめ返した。



< 164 / 239 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop