スカイブルーの空の下
「ちょ、ちょっと……やめてよ!!」
「俺、美愛ちゃん好きだったのに……やめときなよ、あんな奴。」
これでもか!ってくらい顔の距離は近くて、気持ち悪さのあまり涙目になる。
「なに、誘ってんの?」
「やだ!!離れてよっ……」
「お前、殴られてーのか?」
低い声が聞こえたと思ったら、瑛斗がトオルって奴の胸倉を掴んでいた。
「美愛、大丈夫か?」
龍が心配そうにこっちへ駆け寄ってきた。
「龍……大丈夫だよ」
「そっか。良かった!」
自分のことよりも今、目の前で起こってることに驚きすぎて……パニック状態。