スカイブルーの空の下




「龍に彼女のこと聞いたら帰れねーぞ」



瑛斗が少しダルそうな声で、笑いながら言ってきた。




「みたいだね…気を付けます。」




「さ、今日は早く帰ってゆっくりしよーか」




「ん?」




「美愛、体調悪いだろ?」



瑛斗を見ると、それくらいわかるから、って優しく微笑んでバイクを発進させた。





有無を言わせないちょっと強引な、瑛斗の優しさが大好き。




「試験まではゆっくりしろ。俺がご飯とか作るから。」



アタシをソファーに座らせると、瑛斗はキッチンに立った。



今は、瑛斗に素直に甘えよう。




< 193 / 239 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop