スカイブルーの空の下
「龍に彼女のこと聞いたら帰れねーぞ」
瑛斗が少しダルそうな声で、笑いながら言ってきた。
「みたいだね…気を付けます。」
「さ、今日は早く帰ってゆっくりしよーか」
「ん?」
「美愛、体調悪いだろ?」
瑛斗を見ると、それくらいわかるから、って優しく微笑んでバイクを発進させた。
有無を言わせないちょっと強引な、瑛斗の優しさが大好き。
「試験まではゆっくりしろ。俺がご飯とか作るから。」
アタシをソファーに座らせると、瑛斗はキッチンに立った。
今は、瑛斗に素直に甘えよう。