スカイブルーの空の下
瑛斗に迷惑かけるのも嫌だったから、瑛斗がまだ寝てる間に病院に行くことにした。
病院の中に入るとふわっと暖かい空気に包まれ、マフラーを取った。
久しぶりの病院に少し緊張しながら、待合室で静かに待った。
「酒井さーん、酒井美愛さーん」
少し年配のベテランそうな看護師さんに名前を呼ばれた。
「あ、はい」
「中へお入りください」
優しい笑顔に緊張が少し取れた。
中へ入ると女医さんがニッコリ笑って迎えてくれた。
「今日はどうされました?」
「あの、1週間ほど前から体調が良くなくて……」