スカイブルーの空の下
「熱は?」
「熱はずっと微熱って感じです」
「ちょっと診てみましょう」
それから聴診されたり、いくつか質問された。
「んー、じゃあちょっと上の階で検査してみましょうか」
そう言われて検査を受け、今また待合室で待っている。
予想外の出来事に戸惑って、病気なんじゃないか、って不安になった。
携帯を見ると瑛斗からメールが入っていた。
― どこにいんの?
― もうすぐ帰るから待ってて!
送信し終わると、タイミング良く名前を呼ばれた。
「酒井さん、どうぞ」
ドキドキしながら部屋の中へ足を進めた。