スカイブルーの空の下
絵梨さんの一言に勝手に足が止まった。
「瑛斗にはさっき電話で話したから」
もう言葉なんて何も出てこなかった。
ただ、絵梨さんの言葉を聞くだけしかできなくて……
「悪いけど、瑛斗は諦めてね?じゃあ」
嬉しそうに笑いながら、立ち去った絵梨さん。
ねぇ、どうすれば良い?
さっきまで少しワクワクしてた気分も、もう今はない。
絵梨さんも妊娠した……
アタシも妊娠してた。
なんて言ったら、瑛斗はどうする?
今までいっぱい困らせてきたから、
もう瑛斗に迷惑かけたくない。
瑛斗の辛そうな顔、見たくない。