スカイブルーの空の下
「ただいまー」
何事もなかったように家に帰った。
返事はなくて、奥に進むとソファーに座って、どこか遠くを見つめてる瑛斗がいた。
心臓をギュッと掴まれるような感覚になった。
「……瑛斗?」
「あ、美愛。おかえり」
優しく微笑んだ瑛斗は自分の隣をポンポンと叩いて、座るように促した。
隣にそっと腰かけて、瑛斗にギュッと抱きついた。
瑛斗はきっと悩んでる。
優しいから……。
これからどうすれば一番良いのか、きっと今、頭の中いっぱいに考えてる。
誰も傷付かないように、って。