スカイブルーの空の下




そこからはもう何も覚えてない。



ずっと泣いてたことしか覚えてない。




気付けば朝で、鏡に映る自分に少し驚いた。



泣きすぎたせいで、目は真っ赤で、腫れていた。



でも今は冬休み中で、しばらく学校がないことが救いだった。




テレビを付けると、クリスマスだ!なんて騒いでいて、苦笑いしてすぐに消した。



今日、クリスマスなんだ……
今年もまた1人ぼっちのクリスマス。



サンタさん、別れなんて運んで来ないでよ……




また涙が零れた。
そんなときは、お腹に手を当てる。



この子のためにも、ちゃんとしなくちゃ、って思えるから。



瑛斗がいなくても、アタシ頑張るよ。



< 205 / 239 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop