スカイブルーの空の下
龍、ごめんね。
ホントはね、アタシ専門学校行かないんだよ。
でも決めたんだ。
初めて愛した人との子供を大切にするって。
「美愛?大丈夫?」
龍の声でハッと我に返る。
「あ、うん!ごめん」
「……美愛」
瑛斗がすごく久しぶりにアタシの名前を呼んで、時が止まった気がした。
瑛斗と目が合って、スーッと手がアタシの頬に伸びてきた。
暖かい瑛斗の手。
触れられた頬は熱を帯びる。
次々と涙が頬に伝って、それを瑛斗が一生懸命拭ってくれた。