スカイブルーの空の下




「無理だよ……行けるわけないじゃん……」




「瑛斗に会いたくないか……?」



龍があまりにも悲しそうな顔をして、アタシを見つめていた。




「会いたくないんじゃないよ。でもね、瑛斗には絵梨さんがいるんだから……」




「それは俺だって瑛斗だってわかってるよ……」




「分かってるなら何で……!?好きでも、どうしようもできないって分かってるんでしょ!?」




思わず荒げた声を出してしまったアタシは注目の的だった。




「美愛……」




「アタシたちはお互い忘れなきゃいけないんだよ……好きでも辛いだけじゃん……」



< 214 / 239 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop