スカイブルーの空の下
― キーンコーンカーンコーン
授業の終わりを告げるベルが鳴って、その音で橘くんも起きた。
「あ~…よく寝た」
あくびをしながら伸びをする橘くんは「行くか、上」と言って立ち上がった。
「瑛チャン、どっか行くの~?」
立ち上がった橘くんを見て、声をかける龍。
「おー。屋上。酒井も一緒に。」
「酒井?……あ、美愛か!」
「え、忘れないでよ!!」
アタシが不機嫌そうにそう言うと、
「だってみんな美愛って呼ぶしさ、酒井なんて呼ばないじゃん!!」
と、ケタケタ笑った龍。