スカイブルーの空の下





― キーンコーンカーンコーン





授業の終わりを告げるベルが鳴って、その音で橘くんも起きた。





「あ~…よく寝た」



あくびをしながら伸びをする橘くんは「行くか、上」と言って立ち上がった。





「瑛チャン、どっか行くの~?」


立ち上がった橘くんを見て、声をかける龍。




「おー。屋上。酒井も一緒に。」




「酒井?……あ、美愛か!」




「え、忘れないでよ!!」

アタシが不機嫌そうにそう言うと、





「だってみんな美愛って呼ぶしさ、酒井なんて呼ばないじゃん!!」



と、ケタケタ笑った龍。



< 52 / 239 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop