スカイブルーの空の下
下に降りると、ひーちゃん達が待っててくれて一緒に帰った。
ひーちゃんの自転車の後ろがアタシの下校の時の指定位置。
だけど、今日は龍の後ろに乗った。
「失礼しまーす」
そんなアタシを見て、みんなは何も聞いてこない。
きっと、何かを察してくれてるんだ。
「瑛ちゃんはー?」
後ろを向いて龍が聞いてくる。
「あ、用事あるんだってさ」
「そりゃ残念……。」
龍のその言葉に何度も心の中で頷いた。