スカイブルーの空の下
橘くんがお金を出すと言ったけど、無理!!って一言だけ言って強引にあのお金を出した。
「お前、歩き?」
「そうだけど……」
「家、近いの?」
「15分くらいかな」
は?何で歩いて来てんの?って顔をした橘くん。
「あー、ここで待っとけ。バイク持って来るから」
「いや、えっと…歩きで大丈夫だし!!」
「俺が嫌。しかも、ほら…それ重いだろ。」
そう言ってスーパーの袋を指差した。
アタシの返事を聞かないまま歩き出した橘くんは、やっぱり優しい。
自分のことを言いつつも、気にしてくれるとことか。
ムカつく奴なのか、優しいのか…良くわかんないよ。