スカイブルーの空の下
2章
寂しさ
片付けが終わって、橘くんの向かい側のソファに腰かけた。
「なー、マンガとかねぇの?」
「あー。そこの棚にあるけど?」
「ここ?」
と、橘くんが手をかけたのはあの引き出し。
「あ、そこじゃなくて!!1段下………」
今まさに、時既に遅し状態。
橘くんはあの引き出しを開けてしまっていた。
「あ、あの……何ていうか……」
今、かなり焦ってる。
だって……橘くんは何も言ってくれないし、黙って引き出しを閉めただけだし。