君だけに送るエール【短編】
「せんせーこれセーフ!セーフね!」
「はいはいセーフで良いから早く席付け」
教室に入るなり教壇に立つ先生の所に駆けて行ってバインダーで小突かれてる俊介をほっといて自分の席に向かう。
クラスの皆はいつもの事ながら俊介の事を面白いものを見る目で眺めてる。
「お疲れー諱花。
今日も俊介君絶好調だね」
「うん、何も私の遅刻を待ってる事ないのにね…」
隣の席の私の親友、日向 朱里(ヒナタ アカリ)と話をしながら机に突っ伏す。
朱里は色素の薄い瞳と同じ色のふわふわの髪をツインテールにしていて、肌の白いすごく柔らかい雰囲気の可愛い子。
羊みたいな印象があるらしくてクラスの大半には"メェ子"と呼ばれてる。
本人もそのあだ名は嫌いじゃないみたい。
「ふふ、でもいつも遅刻するのが自分一人じゃないって心細くなくて良いよね」
授業を始めた先生の話を聞きながら若干トーンを落とした声で微笑む。
「ポジティブに考えりゃあ、そうかもね…」
私は朝っぱらから疲れた顔で苦笑するしかできなかった。
「はいはいセーフで良いから早く席付け」
教室に入るなり教壇に立つ先生の所に駆けて行ってバインダーで小突かれてる俊介をほっといて自分の席に向かう。
クラスの皆はいつもの事ながら俊介の事を面白いものを見る目で眺めてる。
「お疲れー諱花。
今日も俊介君絶好調だね」
「うん、何も私の遅刻を待ってる事ないのにね…」
隣の席の私の親友、日向 朱里(ヒナタ アカリ)と話をしながら机に突っ伏す。
朱里は色素の薄い瞳と同じ色のふわふわの髪をツインテールにしていて、肌の白いすごく柔らかい雰囲気の可愛い子。
羊みたいな印象があるらしくてクラスの大半には"メェ子"と呼ばれてる。
本人もそのあだ名は嫌いじゃないみたい。
「ふふ、でもいつも遅刻するのが自分一人じゃないって心細くなくて良いよね」
授業を始めた先生の話を聞きながら若干トーンを落とした声で微笑む。
「ポジティブに考えりゃあ、そうかもね…」
私は朝っぱらから疲れた顔で苦笑するしかできなかった。